尼崎市はホントに再委託を知らなかったのか？
久しぶりの更新。最後の更新は4か月前… 年度もかわってしまいました。これだけ更新しなかったのに、何を思って更新する気になったのか、という感じもなきにしもあらずですが更新します（笑）。
最初に記しておきますが、以下は私の想像が多く含まれます。事実はこれからいろいろでてくるであろうレポートで知ってください。
尼崎市のUSB紛失問題
このページにたどり着いた方であれば知っているでしょう、尼崎市で全市民の個人情報が入ったUSBメモリが（一時）行方不明になっていた話。紛失した者はへべれけに酔って道で寝ていたとか、会見でパスワードのこと話したりとか、USBメモリが入ったカバンは自身が住んでいるわけでもないマンションにあったとか、いろいろツッコミどころ満載なあの話です。
そして尼崎市が業務を委託していた会社が"BIPROGY（ビブロジー）"。私それなりにいろいろな会社の名前ぐらいは知っているつもりだったのですが、聞いたこともない会社。ググってみると日本ユニシスが名前をかえてたのですね。多くの者が私と同じようなことを思ったようで、この会社名をかえたこと自体もニュースになっていました（笑）。
業務の再委託が取り上げられています
さて、何はともあれUSBメモリが見つかったのはよかったことですが、ビブロジーの会見でUSBメモリをなくした者が社員ではなく、ビブロジーが再委託した会社（アイフロント）の者だったと。しかもその後、実際はアイフロントの者ではなく、アイフロントが再々委託した会社（？）の者ということがわかりました。
アイフロント… 私がいる法人でもとあるシステムの担当でいらっしゃっていますね。アイフロントさんと直接の契約ではなく、契約しているSier（富士通Japanさん）の協力会社（？）のひとつです。これが再委託ということでしょう。私のところは再委託を認めないような契約をしていないので問題ありません。
再委託を認めないところでは
一方、再委託を認めない契約にするところもあります。今回の尼崎市が再委託を認めない契約だったのか、再委託する時はあらかじめ協議をするという契約だったのかわかりませんが、尼崎市は再委託（と再々委託）のことは把握していなかったと不快感を表し… というか、怒っています。
この経緯を知って思い出したのは、協力会社の方がメインのSIerの会社の名刺を持つこと。発注者が契約上再委託を認めないので、協力会社のSEがSIerの会社に出向という形にして（？）SIerの者として入り込むと。私的にはなんともかんともな感がありますが、これも慣習のひとつなのでしょうか（苦笑）。
今回の尼崎市がどうかはわかりませんが
今回の尼崎市の件がどうだったのかはわかりませんが、ホントに尼崎市は再委託（と再々委託）のことを知らなかったのかなぁと感じます。流れているニュースを読む限り、かなり長い間ビブロジーが面倒をみているようです。にも関わらず、知らなかったなんてことがあるのかなと。
もちろん、市長といったレベルでは把握していなかったでしょう。しかし、システムの関係者であれば知らなかったはずはないとも思うのですが。それとも、（私の勝手な想像ですが）もらっている名刺がビブロジー（契約時は日本ユニシスかな）なので、それでヨシということしてたのかな。
しかし、この件で焦っているところも少なくないのではないかと感じます。特に公的なところとそこに入り込んでいるSIerさんはね（苦笑）。